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きょうだい児だった私が今まで歩んできた道   Since 2010
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夏休みが終わるなぁと実感する24時間テレビ。
あれが始まった頃の話。

母から小さい子を6人ほど半日家で預かるように言われた。
6人って多くない?私一人で大丈夫なのか?と思ったが母は
「健常児の兄弟の子だから大丈夫よ♪」と言う。
嫌だとも言えず、承諾した。

当日、母の仲間らしいお母さん方がたくさんやって来て
「よろしくお願いしますね。」と言って
子どもたちを置いてどこかへ出かけて行った。
私は何も聞かされていなかったが、障害児関連で
24時間テレビのイベントに参加していたのかもしれない。

小学校低学年位の子から一番小さい子は
よちよち歩きの赤ちゃんだった。

皆それぞれ本やお絵かき帳、おやつなどを持参して来て
びっくりするほど大人しく、
騒いだり喧嘩したりすることもなく過ごしていた。
私に対して本を読んでとか遊ぼうとかお腹すいたとか
言ってきた子はひとりもいなかった。
よちよち歩きの赤ちゃんでさえ、ニコニコしてずっと
私の膝に入って大人しくしていた。
私は赤ちゃんを膝に抱き、ぼんやりと手塚治虫のアニメを見ていた。

やがて夕方になり、お母さん方が迎えに来て
「ありがとうね。」とお礼を言って帰って行った。

ほっとしたと同時になんだかわからない違和感を覚えた。

今になって思えば、みんな「きょうだい児」だったんだ。
障害のある兄弟とずっと一緒にいて、無意識のうちに
小さいうちから他人に頼らず生きていく術を
身につけていたのかもしれない。

あの子らも30代になっているはずだ。
今頃どうしているのかしら。




 

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夏休みの間は子ども達がPCを使う時間が長い為
なかなか記事が書けない。
今日は久しぶりに二人とも朝から出かけているので
こうしてPCに向かっている。

夏休み・・・。
自分が夏休みを楽しみにしていたのは
小学校中学年までだったと思う。
高学年から中高生までの私の夏休みは
家にいる時間が長くなる分、
辛いことが増えるだけのものであった。

今、自分の子らが中高生になって思うのは
自分は本当に些細なことで叱られていたということである。

親から暴力を受けた事はないのだが
とにかくよく叱られていた。


例えば
子ども達が朝から部活のある日や出校日などに
時おり口にする言葉

「面倒くさい」
「疲れた~」
「行きたくないなぁ」

等のネガティブワード。
こういった言葉を発せようものなら
私は両親からひどく叱られたものである。

私の両親はこういった言葉を
笑って聞き流すことができなかったようだ。

それに加えて冗談が全く通じない人達だった。

ある時、クラスで流行っていた

なーんちゃって!」

という言葉を使って
ひどく叱られたことがあった。

今思うと、私の親は怒りの沸点が異様に
低かったのではないかと。

下弟が自閉症と診断され心に余裕がなかったのだろう。
ご近所や親戚といろいろあったのかもしれない。
自分が大人になった今ならそういった事情も察知できるのだが。
たとえそうであったとしても

きょうだい児の子どもに怒りを向けるのは間違っている

と思う。

今の自分は笑いの融点が低く
きっと当時の両親が見たら怒り狂うだろうというようなことで
ケラケラ笑っていると思う。

人生怒って過ごすよりも笑って過ごしたい。
たとえ辛いことがあっても・・・。

拍手[7回]

中学生の頃、夏休みに大学生の従姉妹と映画を見に行ったことがある。

自主製作の映画だったのかもしれない。
タイトルすら覚えていないのだが、
筋ジストロフィーの患者さん本人が主演の映画で
健常者の女性と恋をするのだが、結局結ばれず
病状が進み亡くなってしまうというような内容だった。

おそらく親の会が主催の上映で
母がチケットをさばかなければいけなかったのだろう。

どうして従姉妹のお姉さんに連れて行ってもらうことになったのか
全く覚えていないが、免許取りたてのお姉さんの運転で
映画館ではなく、どこかの市民会館に行ったと思う。

私は何の感情もなく、ぼんやりとその映画を見ていた。
物語が終わって隣の席に座っている従姉妹を見ると
彼女はハンカチを出して目を押さえていた。

「そうか、これは泣く映画なんだ。」
と少し驚いた。

帰りに従姉妹が
「喫茶店に寄ろうか。」と言ってくれた。

喫茶店の静かでひんやりした空気、
珈琲の香り、オーダーしたクリームソーダの
鮮やかな緑色と小さな泡、
白いアイスクリームと銀色の細いスプーン、
クリームソーダがすごく美味しかった、
喫茶店に連れて行ってもらって嬉しかった気持ちは
はっきりと、とてもよく覚えている。

あの頃は、ゆっくりと静かに過ごす時間って
ほとんどなかったから
よく覚えているのかもしれない。


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小学校の同級生だった友人の話↓の続き
wish.yotsumeyui.com/Entry/45/

私がまだ大学生の頃、専門学校を卒業したMちゃんは
ひと足早く社会人になった。

東京のとある企業。
当時の私はその会社を知らなかったし
有名な会社ではないのかもしれないが、
地方で働いている私の現在の職場にも
そこの会社の人が出入りしているので
全国展開の大企業なんだろう。

私はちょっと寂しいような嬉しいような気持ちで
彼女の東京での生活を見守っていた。

ある時、彼女の手紙に彼ができたと書いてあった。

そうか、Mちゃん美人だし、今まで付き合ってる人が
いない方が不思議だったんだよね。
優しそうな人みたいだし、よかったなと思っていた。

しばらく経ってから届いたMちゃんの手紙に
彼にプロポーズされたことが書かれていた。

同時に、今までお互いほとんど話したことのなかった
実家の家族について書かれていたのだった。

知的障害のお姉さん。

妹である自分は、幼い時からずっと辛い思いをしていたこと。

すぐに癇癪を起こすこと、大人になってもちゃんと働いていない、
そんな姉が苦手だ、そして今人生の分岐点で、また姉のことが
ネックになってしまっていること、彼は気にしていないようだが
彼のご両親が結婚を反対していること・・・。

ショックだった。
自分もいつか、同じ思いをするんだろうか、
それとも、地元にいる自分には彼氏さえ一生できないんじゃないかと
絶望的な気持ちになった。

幸せになって欲しいのに、幸せになりたいのに。
どうして?どうして?
私達は人並みの幸せを望んではいけないの?

返事の手紙にどんなことを書いたのか、思い出せない。










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小学校の同級生、Mちゃん(仮名)は年子のお姉ちゃんが知的障害を持っていた。
お姉ちゃんは同じ小学校の養護学級にいた。

Mちゃんは小柄だったが運動神経抜群で頭の回転も速かった。
抜けるような白い肌、青味のかかったグレーの瞳を持っていて
今風に言うと眼力のある美少女だった。

しかし、小さい子って残酷。
私はMちゃんがお姉ちゃんのことでからかわれているのを
何度か目にしたことがある。
そんな時、Mちゃんは、そういう低レベルな奴らは相手にしないのよと
言わんばかりにキッと睨むだけであった。
私は子ども心にMちゃん大人だなぁと密かに尊敬の念を抱いていた。

中学年になってMちゃんと同じクラスになった時
クラスメートの中には
「あの子のお姉さんってさ・・・・・なんだよ。」と
ひそひそ言う子がいたが、私はそういう事を言う人達を
心の中で軽蔑していた。
とはいえ、その頃、私の下弟はまだ自閉症と診断されていなかったので
完全に他人事であった。

Mちゃんと私は仲良くなったのだが、
彼女は転校することになってしまった。
その頃の私には知る由もなかったが
彼女の親が離婚したため、彼女は母親の実家のある学校に
転校して行ったのだった。

私とMちゃんは離れてからもずっと文通をしていた。

彼女が転校して行ってしばらくたった頃に
下弟が自閉症だと診断されたこともあるのだが、
手紙の中に自分の兄弟の話題を出すことはなかった。

私達は普通の女の子の、思春期、青春期の悩みや希望などを
手紙で語り合った。Mちゃんの書く手紙はとてもとても
魅力的でポストに彼女からの手紙が入っていると
嬉しくて、部屋に駆け込んですぐに開封し読んでいた。
そして便箋を取り出してすぐに返事を書くのだった。

高校を卒業して、私は地元の大学へ、彼女は東京の専門学校へ進学した。
お互い引っ越してからも手紙のやりとりは続いていた。

私は弱い人間で、特にハイティーンになってからの手紙には
愚痴や弱音が多かったと思うのだが、彼女はそんな私を励ましてくれた。
彼女の方がもっと大変だったのに。辛い目にも遭っていたはずなのに。
その頃の私には見えなかったのだ。

本当に彼女は大人だった。でも苦しんでいたんだ、辛いこともあったんだ。
でも、彼女は幸せを求めて行動していた。
それなのに私は逃げてばかりだった。甘えていた。

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先週下弟に襲われた記事を書いた後、随分落ち込んでしまった。
あの時のことを思い出しては悲しくなり、情けなくなった。
記事の騒ぎを起こした時の下弟と、息子の今の年齢が一緒だということに気づき
自分が大人げなさすぎたのではないかと、ますます落ち込んだ。

私は弟のことが憎いわけではないのに、許せない。
この感情はなんなんだろう。
腹立たしい、情けない、悲しい、どの言葉もあてはまらない
澱んだ感情・・・。

「ママ!どうしたの?眉間にシワ寄ってるよ!」

娘に言われてはっとした。

いけない、いけない。眉間にシワなんか寄せていちゃ。
ブログの更新は急がず、心を落ち着けながらやっていこうと思ったのだった。

話は変わって、以前母が下弟のことを
「あの子はエリートだから。」
と言ったことがあった。
どういうことなの?と聞くと
「親の会で一緒だった同年代のメンバーで、
一般企業(障害者枠)で働いているのはあの子だけなのよ。
だから、エリート。」
なるほどねぇ、親ばかだねぇ、と思った。

親ばかに対してばか親という言葉が言われているが、違いってなんなんだろう。
検索してみたら、やはり同様のことを思う人は多いようで知恵袋で聞いている人が
たくさんいた。ナイスだと思った回答をピックアップしてみる。

親バカは 自分の子供がそのままの状態で 
理想の子だと思っている。

バカ親は 自分の子供を理想の子にするため 
自分の所有物にしてしまっている。

親バカは、自分がバカだとわかっている。

バカ親は、自分がバカだとは思わない、というか発想にない。

母は弟のサイドから見れば、親ばかなんだろう。
しかし、私の立場から見たらばか親だ。
下弟最優先で、他のきょうだいの苦しみには無頓着。
思い通りにならない障害者の子の為に、他の子を思い通りにしようとした。
思い通りにならないとわかった時点で、ばっさり切り落とした。

こういう気持ちを言葉にしたことは一度もない。
こんなこと言っても母を苦しめるだけだってわかっているから。

親ばかとばか親のボーダーラインってどこだろう。
眺める方向によって随分違ってくるような気がする。




 

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下弟が私に卑猥な言葉をかけてくるようになってきたが
私はそれを聞き流して放っておいた。
熱病のようなものだろう、そのうちやめるだろうと思っていたのだ。

ある夜のことだった。
その日は2時間くらい残業して帰宅したので、9時頃だったろうか。
父は仕事で不在、ガレージに車がなかったので、母もどこかへ出かけているようだ。

玄関を開けると、玄関ホールの奥で下弟が毛布にくるまってうずくまっていた。

「?」

私は靴を脱いで上がりながら声をかけた。

「どうしたの?」

下弟がすっくと立ち上がった。はらりと毛布が床に落ちた。

「は?」

目が点になった。
下弟は全裸だったのだ。
声を出して笑いながら私に近づいて来た。

プチッ

私の心の中で何かが切れた音を聞いた。

「やめて~!!!」

押し倒される寸前、私は下弟を思いっきり蹴飛ばしていた。
一瞬ひるんだ隙に、下駄箱の上にあった置き物をつかんで
弟に投げつけた。
置き物は壁に当たり、バラバラに砕け散った。
私は鞄を振り回し、その辺にあるものを全部つかんでは投げ
うずくまった弟の背中を何度も蹴飛ばした。

なんなのよ、一体?
私が何をしたっていうの?
どうして、こんなのが私のきょうだいなの?
どうして、私がこんな思いをしなければいけないの?

姉の狼狽ぶりを見て、下弟は自分がしたことが
いけないことだったとわかったのか、
「ごめんなさい、ごめんなさい。」
と言って泣き出した。

私も泣いた。
情けなくて、悲しくて。

玄関先で子どものようにわんわん泣いた。

そこへ母が帰宅した。
「あんたたち、何やってるの?」
何やってると聞かれても何も答えられなかった。
「もう嫌、もう嫌だよ。」
と泣きながら言うことしかできなかった。

母は下弟を部屋へ連れて行った。

戻ってきた母は私に言った。

「あんたはいいわよ。あと何年かしたら結婚して出ていくんだから。
私はあの子とこれからも一生付き合うのよ。
あんたはあと何年かのことなのに、どうして我慢できないの?」

結婚して出ていく?
誰がこんな家の娘を
お嫁にもらってくれるのよ?
あと何年かのことだから我慢しなきゃいけないの?
そんなの無理だよ、無理。
私は聖人君子じゃない。
ひとりの弱くて平凡な人間だ。
涙が止まらなかった。

*            *           *

それ以来、下弟が私に卑猥な言動をすることは一切なくなった。
それにしても、私が無事だったのは、年の離れた姉だったからかもしれない。
もし年齢が逆で、私が妹だったら、一体どうなっていたんだろう。
考えるとぞっとする。
それでも母は私に

「我慢できないの?」

と言うのだろうか。





 

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