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きょうだい児だった私が今まで歩んできた道   Since 2010
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父が亡くなってから娘が私の実家に行くことはなかったのだが
その日はたまたま娘が家にいて、母が娘にケーキを買って
おいてくれてあるというので連れて行ったのだ。

母と私は父の法事についていろいろと打ち合わせをしていた。
そんな時に下弟が居間に入って来た。
娘を見て興奮したのか
卑猥な言葉を言いまくったのだ。
娘ちゃ~ん、おっぱいもみもみしちゃうぞ~
動画でセックスしてるの見た~。
服脱がしてセックスしてた~。
などとセックスと言う言葉を連発。

帰り道、娘が言った。

「私もうおばあちゃんちには行かない。気持ち悪い。」

当時の娘はまだ小学生。
しかし、叔父が自分に対して性的な興味を持って
接してきていることがわかったようだった。

私ははっとした。

弟が卑猥な言葉を言い始めた時
私はすぐ席を立って娘を連れて退去するべきだったのだ。

弟の大声の独り言、卑猥な独り言に慣れてしまっていて
母も私もたいして気にも留めていなかったのだ。

娘にとっては耐え難いほどの異常事態であったのに。

「ごめん、ごめんね。」
私は娘に謝るしかなかった。

すぐに母に電話して話したが
「下弟くんは娘ちゃんのことが可愛くて言ってるだけなのに。」
と娘や私が過剰反応しすぎだと言わんばかりであった。

「もう連れて行かないから。」と言うと
母は
「仕方ないね。」
と言った。

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娘を守る母 守らない母
Murphyさん

こんにちは。

よくぞ娘さんの立場に立って、
「ごめんね」と言ってあげてくださいました。

誰もそれを言ってあげない、
むしろ「いやだ」と感じる子どもを責める、
そして、ただ、ただ、理解を強いる。
それは、わたしたちが受けてきた仕打ちであり、
家庭内で性暴力にさらされた経験を持つ仲間の多くが
受けてきた仕打ちでもあって。

障害によって、とんでもない言動をすること自体は、
本人のせいではない。
そのことに「社会」は理解を持つべきだとは思います。
だけど、「社会」って、何だろう。
「理解」って、何だろう。
「理解」は、本人よりも、心身ともに強く、大人であって初めて
できることです。
で、「理解」と、実際にそういう人とどういう関わり方をするのかも、
また別の話。

ご実家に娘さんを連れていかないご判断、
とても、とても支持します。
(その場で、とっさに立ち去る判断ができなかったことは、
われわれのような立場の人間が持つ
弱点かも知れませんね…)
MARU URL 2013/05/08(Wed)16:02:46 編集
ありがとうございます
この件については本当に本当に
深く反省しています。

異常なことも慣れてしまうと日常に
なってしまうと愕然とした出来事でした。

娘がはっきり言ってくれてよかった。
黙って我慢していたら・・・と思うと
寒気がします。

>障害によって、とんでもない言動をすること自 体は、
 本人のせいではない。
 そのことに「社会」は理解を持つべきだとは思 います。
 だけど、「社会」って、何だろう。
 「理解」って、何だろう。
 「理解」は、本人よりも、心身ともに強く、大 人 であって初めて
 できることです。
 で、「理解」と、実際にそういう人とどういう 関わり方をするのかも、
 また別の話。

本当にそう思います。


Murphy 2013/05/08(Wed)22:16:15 編集
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