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母が、家に入れるお金をあっさり譲歩してくれたのは
やはり家事を手伝ってくれる人員が欲しかったからなのだろう。
しかし、社会人になった私はかなり忙しかった。
入社式から10日間は泊まりがけの研修で家を空け
配属が決まってからは毎日残業、日帰りの出張では
始発で出かけ終電で帰ることも珍しくない生活だった。
当時はバブル景気で、ありがたいことに仕事は忙しく
平日はとても家事などやっていられない状態だった。
母は仕事を持ってはいたが、所謂会社勤めの経験がなく、
女の子が働くといったら、お茶を入れたり電話の取り次ぎをしたりして
一日を過ごし、夕方になったら帰ってくるもんだと思っていたようだ。
「若い女の子をこんなに夜遅くまで働かせて!」
と、母は怒っていた。
私は、その昔部活をやめさせられたように、会社も辞めさせられるのではと
心配したが、さすがにそれはなかった。
家事は週末、休みの日に手伝っていた。
洗い物や洗濯物は木曜金曜からしっかりためられていた。
ある日曜日、母が一日家を空けていたので
その日は一日中台所を片づけることにした。
食器を全部出し、棚を綺麗に拭いて、レースの食器棚シートを
買ってきて敷き、めちゃくちゃに入っていた中の物を綺麗に整頓して並べた。
食器棚の中は整理整頓に無頓着なのか、コップの上に皿、さらにその上に
茶碗が積んであるような状態だったのだ。扉を開けると物が落下してくることも
あったので、綺麗にしようと思ったのだ。
夕方、帰ってきた母がそれを見て、激しく怒りだした。
普段私がきちんとしていないことに対する嫌味か!余計な事をしてくれた!
どこに何が入っているかわからなくなったじゃないか!
と、叱られた。
あぁ、また怒られた・・・。
何をしても怒られる日々がまた続くんだと
ひどく落ち込んだ気持ちになったことを思い出す。
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