[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
夏休みが終わるなぁと実感する24時間テレビ。
あれが始まった頃の話。
母から小さい子を6人ほど半日家で預かるように言われた。
6人って多くない?私一人で大丈夫なのか?と思ったが母は
「健常児の兄弟の子だから大丈夫よ♪」と言う。
嫌だとも言えず、承諾した。
当日、母の仲間らしいお母さん方がたくさんやって来て
「よろしくお願いしますね。」と言って
子どもたちを置いてどこかへ出かけて行った。
私は何も聞かされていなかったが、障害児関連で
24時間テレビのイベントに参加していたのかもしれない。
小学校低学年位の子から一番小さい子は
よちよち歩きの赤ちゃんだった。
皆それぞれ本やお絵かき帳、おやつなどを持参して来て
びっくりするほど大人しく、
騒いだり喧嘩したりすることもなく過ごしていた。
私に対して本を読んでとか遊ぼうとかお腹すいたとか
言ってきた子はひとりもいなかった。
よちよち歩きの赤ちゃんでさえ、ニコニコしてずっと
私の膝に入って大人しくしていた。
私は赤ちゃんを膝に抱き、ぼんやりと手塚治虫のアニメを見ていた。
やがて夕方になり、お母さん方が迎えに来て
「ありがとうね。」とお礼を言って帰って行った。
ほっとしたと同時になんだかわからない違和感を覚えた。
今になって思えば、みんな「きょうだい児」だったんだ。
障害のある兄弟とずっと一緒にいて、無意識のうちに
小さいうちから他人に頼らず生きていく術を
身につけていたのかもしれない。
あの子らも30代になっているはずだ。
今頃どうしているのかしら。
02 | 2024/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |