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きょうだい児だった私が今まで歩んできた道   Since 2010
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どういういきさつがあってそうなったのか全く記憶にないが、
あるとき私は矯正歯科に通うことになった。

私は歯並びなどどうでもよかった。
母と一緒に電車に乗って出かけられたことが嬉しかった。

しかし、母が一緒に行ってくれたのは最初の一度だけであった。
電車を乗り継いで2時間近くかけて行く場所だったが、2回目の
通院からは一人で行くように言われたのだ。

確か小学校4年か5年の頃だったと思う。

土曜日学校が終わるとすぐに電車に乗って出かけ
帰りは夜8時頃だった。

最初は不安だったが、すぐに一人で電車に揺られている時間が
好きになった。
乗り継ぎの電車を待っている間に駅ビルの地下で美味しそうな
お惣菜を見てまわったり、時々アイスクリームを買ったりするのが
楽しみだった。

その日も乗り継ぎの待ち時間に駅ビルの地下をぷらぷら歩いていた。

突然、誰かが私の肩を抱き、ぐっと引き寄せた。
中年の女性だった。
歩きながら
「一人なの?家はどこ?」
と聞いてきた。

なぜか私は誘拐されると思った。

「お母さんが向こうで待っています。」

と言って女性の腕から逃れて走った。
改札を通って電車に乗り込んだ。
助かった、と思った。

家に帰って母親に話すと

「あんた、補導員に捕まりそうになったのね。」

と言った。

*       *       *

今は学習塾などがあり、夜遅く出かけている小学生って
この辺でも珍しくないのだろうが、あの頃は夜8時過ぎに
駅ビルの地下でお惣菜を見てまわっている痩せぎすの
小学生がいたらそりゃ補導員さん、声掛けるわなぁと思う。


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無題
二女も私とふたりだけの時間を心待ちにしているようです。
二女のスイミングスクールでは、長女も妹の泳ぎを見たいようなのですが、
わざと実家に下校させるようにしています。
水泳はお母さんと一緒、と二女もよろこんでいます。

長女は走って追いかけたり、手を繋いだりしなくて良くなったので
以前よりは「長女にふりまわされる時間」が少なくなったように思うのですが、
きっときょうだい児の二女にとっては、
寂しく思う事もあるのだろうな、と理解しています。

もっと大きくなったらお母さんより友達を選ぶと思うので、
私も二女とのデートを楽しんでいます。
アリッサム。 URL 2011/06/04(Sat)21:06:48 編集
アリッサムさんへ コメントありがとうございます
きょうだい児はもちろん、そうでなくとも
母とふたりだけで過ごす時間って
嬉しいものなんですね。
自分の子どもたちを見ててそう思います。
2人とももう友達の方がいい年齢になっちゃいましたが。
もっともっと楽しみたかったな・・・。

私の母はそんなふうに思うことはなかったのだろうかと不思議に思います。
今でも2人で会ったり出かけたりすることって
ないですし。
近くに親が住んでいる友人が母親とランチや
お茶をしたり、バーゲンに行ったり、お医者さんに連れて行ったりしている話を聞くと
私は一度もそういうことないなぁと少し
寂しくなります。

Murphy 2011/06/05(Sun)11:38:41 編集
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