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私が初めてプラネタリウムを観たのは小学4年の夏だった。
下の弟は小さかったはずなので、父と上の弟と3人で遠出して
科学館に行ったんだろうと思う。
そこのプラネタリウムはまず最初に学芸員さんがポインターを使って
東西南北の方角の説明をしてくれた。
プログラムが始まると空いっぱいの夕焼け、そして1番星、2番星と
星が出てきてあっという間に満天の星空に。
星座の説明やそれにまつわるお話、惑星や恒星の話など
学芸員さんがとても楽しくわかりやすく話してくれた。
最後は時間を早送りし、東の空が少しづつ明るくなり
朝が来て終了。
私は本当に感激した。
楽しかった~、プラネタリウムまた行きたいな、また見たいなと
両親に話した。
それからしばらくして、私の住むエリアにもプラネタリウムができた。
前に観たプラネタリウムが楽しかった私は見に行こうと家族に提案した。
弟が音や光に敏感なのは知っていた筈なのだが急に暗くなったり、
大きな音が出るわけではないと両親は判断したのかもしれない。
皆で席に着き、ワクワクしていると
突然ぱっと電気が消えて真っ暗になった。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ~~~~~っ!!!」
闇をつんざくような叫び声をあげたのは弟だった。
母は彼を抱えて暗闇の中をあわてて外へ出て行った。
録音された音声のプラネタリウムが始まったが
しばらく外で泣き叫ぶ弟の声が重なって聞こえていた・・・。
「可愛そうなことしちゃったね。」
プラネタリウムが終わり外へ出た私に母が言った。
胸の痛い休日になってしまった。
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