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私が中学生になって間もない頃
父が勤務先で体調を崩し、そのまましばらく入院したことがあった。
会社から連絡を受けた母は、すぐに病院へ向かった。
私は弟達と家で留守番。母からの連絡を待っていた。
半日ほど経って母から電話があり、すぐにこっちに来なさいと
言われた。
父の入院している病院は家から遠かった。
電車とバスを乗り継いで2時間弱のところだった。
なんとか支度して、私は弟達を連れて病院へ向かった。
下弟は電車が大好きだ。
駅に着くとハイテンションで大声を出しながら飛び跳ねていた。
彼はホームに電車が入って来ると、電車に向かってダッシュ!
行き先の違う電車に乗り込もうとしてダッシュ!
危険極まりないのでこちらも必死だ。
首根っこをつかんで阻止すると、ギャーッと叫んでのたうちまわる。
周りの人達の冷たい視線。白い目。
そんなのは慣れっこだ。
とにかく電車にぶつかったりホームに落ちないよう
捕まえておくのに必死だった。
その時上弟がどこでどうしていたのか全く記憶にない。
あの子だって当時小学校低学年。まだまだ保護のいる年だったのに。
病院に着いた時はフラフラだった。
なんとか生きたまま連れて来られたよ、と思った。
※ ※ ※
最近母に聞いたところによると、
母は下弟を連れて電車に飛び込んでしまおうかと考えていた
時期があったらしい。
こんなこと考えたくないが
下弟がこの時電車に飛び込んで死んでいたら・・・。
その後の苦労がなかったにしろ、
私自身は一生重い十字架を背負う事になっていただろうな。
やっぱり生きたまま連れて行くことができてよかったんだ。
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